新人

7月1日に現場に新人が配属されてきた。新人を会社に迎えるというと、4月1日より7月1日。新人は新社会人として4月1日に会社に入ってくる。その前に新人のはにかんだ表情の顔写真が貼られた社内報が回ってきて、大体の顔をみるのと、入社式をちょこっと覗くくらい。そのあと、1年生は本社で3ヶ月間みっちりつ研修を受ける事になる。いまだに3ヶ月も研修する必要があるのかと疑問に思うが、まぁ、自分には関係ないことだから別にどっちでもいい。

この緩い研修中にやめていく人がいるけど、片手間でできるような楽な仕事なので、ぜひ3ヶ月の研修が終わるまで我慢して欲しいと思う。ほぼ3ヶ月間楽して給料もらえるから、儲けもん。「やりたい事と違う」という理由で辞める人も、ぜひ、時間と給料を秤にかけて決めて欲しい。

この研修を生き抜いて、逞しい面構えをした新人たちが配属されてくるのが7月1日だ。初日だけ偉い人に挨拶する可能性があるからという理由でリクルートスーツに身を包んで現場にやってくる。この時点で、非常に緊張しているやつと、ちょっと「いや〜やっと現場っすか」みたいな舐めた態度のやつとか色んな奴がいる。この中で、舐めた態度とってるやつは大体物にならない。なんかその態度が先輩がたには「できるやつ」にうつる。だから、結構負荷高めの作業を任されてボコボコにされて、異動していくか、辞めていく。大人しい子はなんとか辞めないように、毎日ちゃんと会社に来てくれるように、大事に大事に育てていく。護送船団方式。そうして、2年後とかにはバリバリ仕事ができる子が出来上がる。この辺も面白いね。必ずしもぐいぐいくるような子がそのキャラでガンガン進んでいくとかいうことはないんだなと。

現場に入ってきても結局は現場研修で、また研修をしていく。結局物になるのは2年目くらいからかな。金払って1年間勉強させることなんてあるのかな。研修期間中というとどうしても、「丁稚」という感じがある。だから、「コーヒー買ってこい」とか言いたい。「コピーとってこい」とかも言いたい。仕事に関係することだから「コピーとってこい」はいいかもしれないけど、「パン買ってこい」とか「コーヒー買ってこい」とかはダメらしい。俺の時は普通にやらされたけど。その関係性が今も続いていて、なぜか新人がいるのに、いまだに俺にパシリを命じてくる先輩とかいるけど。そういう時に、一緒にいる新人に「君は何飲みたい」とか聞く。俺も一応「いや、なんで俺が買いに行くんですか」とか一応乗ってみる。その時の新人のリアクション。まず、チャラいやつは「自分、アイスコーヒーで!」みたいにのってくる。おとなしい子は「私も一緒に行きます」って言って一緒に行くことで罪悪感を減らそうとする。俺的にはそこで「いや自分が買いに行きます」という子が出てくるのをずっと待ってるけど、いまだに一人もいない。

先輩がパシリにされる場面での行動で、そいつが出世するかどうか、わかる。

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