向上心

全く成長してないやつ、そして、これからも成長する気配が見えなやつが語る人生訓が好き。とてつもなく好き。自己啓発本とかから自分が苦労せずにできる部分だけを、薄くスライスして体に貼っているようなやつが大好き。自分は服を着ているつもりでも、生地が薄くて肌が透けて見えてるようなのが特に良い。先輩とかが語る仕事や人生の生きるヒントを頭の隅の残しておいて、後日自分が本を読んだときに、ビシッとその本に先輩の発した言葉が書いてあった時とかは「あいつこの本を読んだのか!」という発見が嬉しい。

仕事術とかだと、PDCAサイクルを回して、結構大変な感じのものには絶対に手を出していない。やっぱり一番効果のあるものって、その時いっぺんやってできるようなものではなくて、日々の積み重ねが大事な取り組みだと思う。そういうのは多分、絶対やってない。本を読んではいると思うけど、読んでやった気になっているだけだと思う。だって、全然その本を読んで身につくであろうスキルが全く身についていないから。でも、その薄っぺらさがいいじゃない。

自分の周りにそういう人が3人くらいいる。そのうち一人はYou Tubeの意識の高い感じのチャンネルで見たことをそのまま喋るタイプの人。「○○チャンネル見てさ、そこで○○が言ってたんだけどさぁ」ってな感じで、真っ当なことでもとっても浅いことだったり、それそのまま信じるのは危険じゃないのか、っていうような内容を色々教えてくれる。でも、これは最初っから「○○チャンネルをみた」って言ってくれるもんだから、答えがわかってしまう。だから、楽しみにしている出典元を当てるという楽しみができないから、ただ単に薄っぺらいことをいうやつという、誠に面白くもなんともない人間認定を出している。

他の2人はしっかり本を読んで学んでおられるようで非常によろしい。自己啓発本とかって過去から名作名著が多数あると思うがけど、そういう古典的なものは読んでいない。大体、毎月本屋さんで平積みになっている新刊の本の中か、比較的表紙が柔らかめの紙のものを選んで読んでいる。表紙が硬い紙の本は高いし、結構、海外の本の翻訳である場合が多い。翻訳ものは文の表現は難しくて掴みにくいし、例に出てくるのが人が全て外国人で頭に入ってこないこと山の如し。それは自分もそう。私が理解できないもの、苦手だなと思うものは彼らも苦手なようで、そういう本に載っていることは話すことはない。ただ、そういう海外の硬い表紙の本に載っていることを、柔らかめの表紙の日本人が書いた本に載せている場合は、その限りではない。日本人の本も行と行の間がスッカスカで、本気出したら1時間くらいで読み切れるくらいのお手軽本が大人気。

でも、その先輩たちってものを学ぶときに一番大事な「アウトプット」をしっかりやってるんだよな。薄っぺらい知識だとしても、知識は知識だし、それを定着させようとアウトプットしてる先輩たちのやり方って、正しいし、いずれ塵も積もればで大きな差が開くような気がしている。俺も後輩にやろうかな。

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