奥歯に

「奥歯に物が挟まったような」というのは、「言いたいことをはっきり言わず、なんとなくぼかしている感じ」というような意味らしい。もうこの「言いたいことをはっきり言わず」っていうのがもう、とっても嫌だ。こういう人に「言いたいことがあるならはっきりいえ」というと、「いや、ん〜大丈夫っす」って返す。だけど、もう絶対「大丈夫」じゃない。後になって「あのとき、違うと思ったんだよね〜」っていう。終わりにその発言がある場合は、強烈な一撃だと。じわじわ系のダメージを与えてくるやつは、毎日首を傾げならが「なんか、納得いってないんだよな」感を出し続けてくる。こんなのを毎日相手しているので疲れて仕方がない。

言いたいことがあるならいう。言わないなら100%こっちに従う。この2択。言いたいことを言って、必ずその通りになるとは限らない。しっかり話をしてお互いの意見をすり合わせる必要があると思う。なんか、そういうのが面倒臭いのか、もしくは、言いたくても俺が言い出しづらい雰囲気を出しているのか。そんなつもりはないんだけどなぁ。

全然世界を知っているわけではないけど、やっぱり日本人って話をして要件を詰めるということをしない。「争い」を避けるために、自分の意見を言わないということが多いと思う。でも、汚いのは自分の意見を言わないだけで、それを捨てたわけではないというところ。だから、あのときは、あなたの意見と自分の意見が向かい合ってバチバチいうかいわないかの状態になる前に、さっと引き揚げたけど、今、あなたの意見がなくなったから、私は自分の意見をぐぐいっと出してきますよ、っていうスタンスになる。意見を言うことがイコール言い争うことというようにとらえているんじゃないだろうか。まずお互いいいたいことを言って、そこからお互いが納得できるところまで押したり引いたりしながら両者が納得できるところを探していくのが、絶対両者にとっていいことだと思う。相手が意見を引っ込めるんだったら、自分の意見が形だけは100%通る事になるが、それが正しい確率ってどれくらいあるのか。やっぱり別の意見をぶつけて精査することによって、誤りが見つかるかもしれないし、正しいにしても、何を持って正しいと言えるのかの根拠も得ることができるのに。

そういう人にこっちがどういう考えなのかを説明しても、伝わらないことが多い。「意見を言って、よりこの考えを素晴らしいものにしていきましょう」なんて言っても、「あ、はぁ」みたいな面倒臭いというのがありありとわかるリアクションで迎えられるだけ。迎えられるけど、別にそれだけ。柵の中に取り込まれてじっとしてるだけ。そんなイメージ。まぁ、そんなことはどうでもよくて、もう正直にいうと、その態度が非常に腹立たしいので、もう黙って言われた作業を言われた通りやっておくれ。マシーンとかしてくれ。せめて俺の精神を穏やかに、安らかに、凪の状態が保てるようにしておくれ。

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