天気で何が好き、と聞かれたら「特にないけど、どっちかというと晴れ」と答える。年間の天気で晴れが明らかに不動のレギュラーの座についてるから、もう基本が晴れ。晴れは強い。雨9晴れ1だったら、「やったー!!今日は晴れだ!やっぱり晴れが好きだなぁ」ってなる。逆に晴れ9雨1の時は「雨だ。嬉しいな」とはならん。水を望む人たちは「やったー」となるだろうけど、それは好きの「やったー」とは違うだろう。

晴れ以外の天気が弱すぎると思う。天気予報にのってるので「晴れ」、「雨」、「曇り」「雪」か。弱いよな。特に「曇り」ってなんでいるのかわからん存在。曇ってるんだぜ。太陽も顔を出さないし、いつ雨に変わるかわからない不安もあるし、夏はジメジメして不快だし。こういうマイナスもあれば、雨は降らないから傘を持って行かなくていいというプラスもある。いつ雨に変わるかわからないから、折りたたみ傘は持ってた方がいいけど。こういう中途半端さが嫌だ。

中途半端さが好きな人もいるかもしれないけど。曇りは成長途上だと。これから晴れになるか、雨になるか、この天気がどう変化していくかを楽しむ。なんとか自分で育てたくて、必死に焚き火してね、なんやかんやあって雨を降らせようとしたり。理科の得意な人に頼んで、雲を吸収する素材を発明してもらって、金のある友人に頼んで、それを作ってもらって、あとはどっかの軍協力のもとに雲の上まで飛んでもらって、そこからその素材をばら撒いて雲を消したりしちゃってね。そうやって晴れだ雨だと自分の望む方に天気を育てるみたいなね、そういう楽しみを持ってる人もいると思う。

30代くらいになって、好きとまではいかなくても、雨を楽しむくらいにはなりたいなと思うようになった。朝起きて雨だったら結構テンション下がるから。たまにでくる雨の日を楽しめれば結構無敵になるんじゃないかと思った。雨の日の何が嫌かと考えると、外に出ないといけないのに、出たくないというのがある。まぁ、家の中にいれば天気なんか関係ないから。やっぱり外に出る時がどうか、というのが焦点になるだろう。濡れるのが一番嫌だ。次に、滑ったりして危ない。3番目くらいにまた、濡れるのが嫌だっていうのが他を周回遅れにして再び登場してくる。それくらい濡れるのが嫌だ。だから、傘を持って家を出るんだけど、この傘にこだわってみると意外と楽しいかもしれないと考えた。いつもはコンビニで買ったビニール傘だけど、例えば政治家の人が街頭演説の時にさしているような、高い透明の傘を使ってみるとか、おしゃれな傘をさしてみたり。柄の部分の素材や意匠に拘ってみたり、思い切って赤い色の傘をさしてもいいかもしれない。

結局何もやってなくて、相変わらず雨の日には嫌な思いを身にまとって朝を迎えている。このまとった雨嫌だなっていうオーラがカッパ代わりになって雨で濡れるのを防いでくれるようになったらいいのにな。

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