専門店

専門店の「専門」の「門」が「門」なのか「問」なのかがわからなくなる。「専門」って、何かの分野についての何を聞いても答えてくれるっていうイメージがあるから、「問」が正しいのではないかというイメージがあっていつも悩む。面倒臭い言い方だけろ、専門とする領域を、その周囲を何かで囲んでいて、そこへの入り口が「門」になっているというイメージもあるから、「専門」でも正しいような気がする。

でも、イメージから漢字を派生するようなまどろっこしいことをやる必要もないので、キャンパスノートにでも10回くらい「専門」って書いて覚えればいい話だけど。

世には「専門」とつくものがどれくらいあるんだろうか。「専門家」、「専門店」、「専門学校」の3つしか浮かばない。そしてその中でどれだけ特定の分野に絞って「専門」という名前を守っているのだろうか。専門家は結構守っている気がする。専門店とか専門学校っていうのはだいぶ怪しい。最初はたこ焼き専門店で始めたのに、ついブームに乗ってたい焼きやらタピオカやら初めてめちゃったりして、客は増えないけどメニューのお品書きだけは増えていくようなお店ってあると思う。専門学校もどうかな、そこは結構法律的なのに即している感じがするけど、実際はそうではないかもしれないけど、当初の分野、服飾、映像とかに、何か、何か生地の端っこにでも触れているくらいの分野に乗り出しているイメージがある気がする。服飾やっているから、洋服店の経営的なものとか、デザインとうくくりで、服だけでなく空間とか別のデザインに手を伸ばしているような気がする。なかなか専門一本でいくのは難しいんだろうな。

専門を守る難しさというのもあるけど、「専門」としていい分野がどこまであるのかっていうのが気になる。名乗るだけならいくらでもあるんだろうけど、それを飯の種にできる専門っていうのがどれくらいあるのかが気になる。ただの専門だったら、階段専門家でも、新聞に挟まってる広告の専門家とか、いくらでもありそうだけど、それでは飯を食えないと思うと思いながらも、やり方によっては仕事になりそうな気もするから、この例は正しくない気がする。専門店と名はつかないけれど、専門店しかありえまい、というのがラーメン屋だと思う。中華屋にもラーメンがあるけどそこは無視。海の家にもラーメンがあって、カレーからフランクフルト、ラーメンまで、スーパーシェフのが分野を超えたメニューを提供するようなところがあるから、これも違うか。

とにかく、無理矢理でも私が言いたいことは、麺系の専門店で、ラーメン、蕎麦、うどん、パスタから、ちゃんぽんまで色々あるけど、焼きそばってないよなということ。これもよく探せばあるかもしれないけど、私の周りにはないから、ないとしている。焼きそばを見かけるのなんて、お好み焼き屋くらいだろうと思うんだけどな。そばかうどんが入っているのが当たり前だった広島生まれの私は滅多にしないけど、モダン焼きとかにはそばを使うし、ソースもあるから、ついでにやっとくかという感じからメニューに載っているけど、やっぱりお好み焼きのおまけという感じだし。焼きそば専門店ってないなぁ、と書いているうちに屋台にあるじゃんということに気づいてしまったけど、やっぱり専門店というので、ちゃんと門構えた店舗でないとそうは呼ばないということを今ルールに追加したので、それは違うとしておこう。

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