日曜日を捨てる

だいたい金曜日には「土曜日、日曜日はこうやって過ごす」という目標を立てる。今週に出た仕事上、あとは将来に向けての課題を解決するために、こういうことをやろう、と決める。それはご立派な計画で、金曜日の日中は大体この計画に費やしている。おそらく、この通りに土日を過ごしていれば、私は今頃、スーパー会社員になってただろう。

それで成れる自分が「スーパー会社員」っていうのがどうもしょぼい。まぁ、とりあえず計画通りに過ごしたら、翌週以降に感じつ仕事のストレスがかなり軽減される。ストレスが軽減されると仕事がサクサクすすむ。そしたら、残業も無くなって、より自由に使える時間が増えて、更なるパワーアップにつながる。そうして出来上がるのが最終的な素敵人間の自分。金も人望も溢れんばかり。いい服着て、いい女連れて、美味い飯を食い、マッサージで「足裏にベースで肩、首のオプションをつける」とこになんの迷いもなくなるような成功した人間になる。そんな計画の第一歩が毎週末の過ごし方にかかっている。

実際は、土曜日も日曜日もお湯の蛇口ひねって、お湯が出る前の水で、「あ、そろそろお湯になるかなって指をちょいちょいって触る前の水でただシンクの排水溝に向かって流れるだけの水と同じくらい無駄に過ごしている。土日も無駄にしてるが、土曜日はまだ次に日曜日がある分だけ得している。それほど無駄にしても気にならない。昼まえに起きて、とりあえず洗濯したら、なぜかやることはやった感が出て、あとは夜中というよりも翌朝までビデオ観て過ごす。日曜日がダメになるのは土曜日に原因があるんだけど、それに対しても全然罪の意識を感じてないのが土曜日というやつ。日曜日に甘えて朝まで起きてるのはいいが、やってることがビデオを観てるというのが情けない。例えば英単語の一つでも覚えてるのであれば救いがあるのにねぇ。

日曜日は朝寝たとしても、11時には必ず1度起きる。朝ごはんを食べる。ご飯を食べたらお腹がいっぱいになるから、もう一回寝てしまう。そして、14時に目が覚めて昼ごはんを食べる。昼ごはんを食べたらお腹がいっぱいになるから、もう一回寝てしまう。2回目はそれほど長い時間寝ないから16時くらいには起きる。10分くらい携帯をいじって、もうちょっとしたら17時だから、と目をつむり19時くらいまで眠る。そうしたら、体全身バキバキで、痛くて起きれない。痛くて起きれないから寝てるとまた眠くなるから、寝る。最終的に20時くらいに目が覚めてやっと活動を始める。ここで大体気分がシーラカンスのいる層くらいまで沈む。「また、日曜日を無駄にした」という気持ちで、そのロスをとりもどそうとするから、日曜日は夜更かししてしまう。結果、仕事なのに朝方まで起きていることになるから、月曜日は気力がでない。その状態で仕事するから進まない。そのつけを1週間で無理やり取り戻そうとする。その結果、「次週こそはちゃんとしよう。そのために土日を有意義に過ごそう」と結局は振り出しに戻る。

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