コロナ禍になって、控え目なテレワークが始まった。週2日は家で仕事することになった。今、職場まで諸々で片道90分かかる。朝90分の分だけゆっくりできるのはいいけど、帰りは90分の分だけ余計に仕事ができる。そんな感じなので、締まりのない仕事生活をおくっている自分は時間の制約がないだけにダラダラと残業してしまうのがテレワークだというの結論に至った。
在宅勤務組と出勤組の間には、出勤者優遇の気があって、「もう、終電が・・・」という発言があると、「じゃあ、残りは在宅組に任せましょう」となる。不公平極まりない。そうやって、仕事量が増え続けていくのがテレワークだ。仕事の割り振りだけに問題があるかというとそうではなくて、コロナ禍でいつ自分が感染者、濃厚接触者になるかわからないので、いつでも在宅勤務ができるようにと、毎日仕事で使用するパソコンを持ち歩かなければならない。これに不満ダラダラの私は口では「毎日パソコンを持ち歩くのはセキュリティ的に問題があるのではないでしょうか」なんて、一応はそれらしい意見を出しているけど、真実は「重いから面倒くさい」が正解だ。
テレワークにもいいところだってあるんだと。まず、交通費がかからない。まず、テレワークが始まってから定期代が出なくなった。かかった交通費分が月末精算になった。だから出勤するたびに、猛烈な勢いで財布からお銭が飛び出していく。まぁ、テレワークになったから、こういう制度に変わったわけで、「今日テレワークだ。よしお金かからないぞ」というのは全然違うような気もするけど。仕事中に誰の目も気にする必要がないのもいいところ。自分の部屋で一人で仕事しているから、音楽だって聴けるし、自分で歌ったりもできる。コーヒーだって夏木マリくらい飲んでるし、バレない時間で仮眠だって取れる。こんなことやってるから、実は時間当たりの生産性が落ちてるんじゃないかとも思う。後は、昼間の住宅街の色んな音が聞けて楽しい。猫の鳴き声、鳥のさえずり、近所のおばちゃんの話声や、子供たちの遊ぶ声、平日の昼間の見えてない日常の風景が耳に届くのが楽しかった。そう、楽しかった。そんなのは最初の2、3回まで。鳥はさえずりで終わってたらよかったのに、都会で話題の鳥害というやつも経験した。人間に住処の森を奪われたムクドリが我が家のベランダすぐ横の木に集まるって鳴くからうるさくて仕方ない。工事だってあるし、どっかで叫んでる人の声も聞こえてくるし。あれ、いいとこなんてあんまりなかった。
通勤は川崎駅から京浜東北線で大井町まで行って、そこからりんかい線に乗り換える。その時に、大井町線から乗り換える人たちと一旦合流する。今年の4月くらいから大井町線からくる人の数が増えてきた気がする。コロナが落ち着いたわけではないけど、なんとなく慣れてきて、あんまりニュースとかも気にしなくなって来た今、ちょっとずつテレワークが終わりを迎えようとしてるのかな。別に自分は出勤でもテレワークでどっちでもいいんだけど、自分が出勤する時は空いてる電車で行きたいから、是非ともみなさんテレワークを継続できるように頑張ってください。テレワークいいですよ、社長さん。交通費もいらないし、下手したら事業所の1個や2個潰してもいいかもしれませんよ。ぜひ、ご検討をお願いします。