臭撃

うちの母親はタオルを集めるのが趣味だ。実家には大量のタオルがある。その中から使わなくなったタオルをよく送ってくれる。その時はタオルと一緒に靴下や肌着も一緒に入れてくれる。今年の10月くらいに例によって「タオルを送る」と連絡があった。タオルと一緒に、肌着と靴下も入れる、と。

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クリスマスがくる

1年365日どの日をとっても1回しか来ない。クリスマスだってそうだ。もちろん、信仰としてのクリスマスは特別な日であるべきで、そこには何の問題もない。しかし、大半の日本人にとっては、クリスマスはただの1日に過ぎない。数々のキリスト教的イベントをすっ飛ばして、クリスマスをはしゃぐ。そんな日本的クリスマスがもうすぐやってくる。
街はイルミネーションで彩られ、店の前に置かれた椅子を定位置として、ほぼ動かない定食屋の前主人の頭に家族の勝手な以降でサンタ帽が被せられる日がやってくる。

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人にものを伝える

友人と飲んだ。彼は最近ダイエットをやっているらしく、その日会った時も、少しだけ、痩せたように見えた。会話の中で私が行彼に「痩せたね」といった。ダイエットの効果が出ているのが嬉しかったのか、Twitterで「痩せたねって言われた」の一言をつぶやいていた。この「痩せたね」って言われたという一文を見せられた人は、どう反応すればいいんだろうか。

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好きなものに真正面から

自分の好きなもの、人であれ、モノであれ、なんでもそうだが、正面から向き合うのが苦手だ。わざと外して斜めから見てしまう。好きな子にわざと意地悪をしたりだとか、誘われても「興味ない」なんて言葉で避けてしまう、といった感じだ。素直な自分がやたら恥ずかしい。中学から高校生くらいに捨ててきても良さそうな、そんな性格を未だ引きずっている。だから、自分に正直に、好きなものに真正面から向き合える人を見ると、とてもうらやましい。

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大人になって砂に出会う時

以前、通勤電車の中でスーツのズボンに砂がこびりついている男性サラリーマンを見かけた。数回見かけた。見かける度、必ずズボンの膝部分に砂がついていた。泥が乾いてカピカピになったやつがついていた。砂がついていたことにも驚いた。それに加えてズボンを洗おうとしない、砂に無関心になっている心が見ていて怖かった。

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世界の人と話ができる不思議な言葉

会社のビルに入っているコンビニでコーヒーを買う。ホットコーヒーを買う場合は、店員がレジの後ろからカップを出してくれる。口頭で注文することになるので、店員は注文を繰り返す。私が「ホットコーヒーのMをください」というと、「ホットコーフィーのMですね」と返してくる。”coffee”の”-ffee”の部分だけ正しく発音することに違和感がある。

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人のことだとしてもいいたい

人の寝顔は基本的に安らかなものである。人と近しいところにいる犬、猫などの寝顔も同じだ。でも、たまに電車の中に苦悶の表情を浮かべながら寝ている人がいる。おっさんに多い。眉間にしわを寄せ、呼吸一つずつを、深く、ゆっくりと吸い、そして、吐き出されている。

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