人間の帰巣本能

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動物には帰巣本能と呼ばれる力があるそうだ。犬、猫、鳥などは自分の巣から遠く離されても、その帰巣本能というので、帰ってこれるという。比較的近いところであれば、犬猫もバカではないので、だいたいの記憶から帰ることくらいはできそうだ。ただ、旅先ではぐれてしまった犬が、帰ってきたという話も聞く。その時はその帰巣本能とやらが働くのだろうか。渡り鳥は距離がある。でも、毎年行ったり来たりしていれば、なんとなく行けそう気もする。ベテランが先頭をきればただ、鳥の場合、海に出た時に、どうやって方向を決めているのかは想像できない。とにかく、わからないことだらけだけれども、動物はそういう事が出来てしまうのだ。

人間は、どうだろうか。自分を例にして考えてみた。私は高校卒業後に、大学進学のために広島から神奈川に出てきた。そのまま約16年、神奈川に住んでいる。数年に1度のペースで帰省する。品川から新幹線に乗る。「もうすぐ新感線がくる」という時間になると、新幹線が来るであろう方向に目をやる。そうすると、100%逆から新幹線が来る。「えっ、広島ってこっちなの」と。どっちの方向から新幹線が入ってくるかを決める時、私は何も考えていない。余計な思考は挟まない。太陽の位置や、大きい木を目印にしているわけではない。何となく脳が勝手に「こっち」と決める。

自分を例にして考えると、どうも人間に帰巣本能なんてなさそうだ。帰巣本能がないのと引き換えに、他の動物より高い思考力が与えられているのかもしれない。と、ここまで書いて、一つ疑問がわいた。広島から帰るとき、行きとは違って、どっちから新幹線が来るかわかる。もし、私の「巣」が既に神奈川に置き換わっているのであれば、これも帰巣本能という事ができるのではないだろうか。

           
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